和幸

和幸
12 /27 2007
有楽町からタクシーに乗り目白へ向かいました。
目的地の少し手前で降りて歩いてみましたが、目指す店はなかなか見つかりませんでした。
運転手に指示された裏道を通り過ぎたらしく、電信柱に「和幸」が手前にあることを示す矢印が貼り付けてありました。もと来た裏道を戻ると、さらなる裏道にそれらしき灯りが見えました。近づいてみるとごく普通の一軒家にしか見えない建物でした。
玄関の戸を開け大きな声で「こんばんは」というと若い女性が現れました。
和光門

和光玄関

(酒)
お勧めは「賀茂鶴」でした。
和光酒

(献立)
和幸献立 ブログ

(向附)
造りは言うに及ばず、つけ醤油の旨さが素晴らしい。
薄口白醤油にカボスと出汁を合わせたものを明石鯛につけるのですが、まさに絶品でした。本当に美味しい店は醤油の旨さが際立っています。
和光向付け2

(椀盛)
椀盛の出汁も素晴らしいものでした。それほど強い昆布出汁は感じませんでしたが、まったり感は充分に溢れていました。この2品で、この店の素晴らしさを充分感じました。
和光お椀

(口取り)
意外と平凡でした。
和光八寸

(焼肴)
まずまずの味というところでした。
和光焼き魚

(焚合)
焚合も素晴らしく感じました。鶉丸の味もしっかりしていましたし、海老芋も湯葉も京人参も味に濁りが無く、しっかりと出汁味が効いていました。
そのことを仲居さんに告げると「焚き合せを誉めてくださるお客は少ないので、煮方が喜びます」と笑っておられました。
和光炊き合わせ

(温椀)
胡麻豆腐も素晴らしい味でした。
和光豆腐

(蒸し物)
吉野葛の味や香りはあっさりしていて葛とは思えませんでした。出汁が効きすぎていたのかもしれません。
和光雲丹

(酢の物)
これは期待はずれでした。海松貝が少し生臭かったのが残念でした。
和光和光ぬた

越前蟹
いかに料理しようとも産地で食べるものには敵いません。
和光かに

(止椀)
京白味噌汁も素晴らしく美味しかった。
(御飯)茶懐石風のアルデンテでした。
和光ご飯

(水菓子)
ラ・フランスは美味しかったのですが、メロンと苺の味はイマイチでした。本当に美味しい果物一品で充分だと思うのですが。
和光果物

(御菓子)
甘さを抑えてあり菓子というよりも料理の一品という雰囲気でした。
和光お菓子

薄茶
和光薄茶

全体を通して出汁を使う料理が本当に美味しいと思いました。
量が多すぎると思い、そのことを仲居さんに告げたところ「主人は、量が物足りないと思われると申し訳ないと言って、いっぱい出してしまうのです」と笑って言っておられました。


最初の予約の電話で、値段の違いは品数の違いだと言っておられたので、我々にとってはもっと安い値段のコースでも良かったのだろうと思います。

仲居さんはまだ若そうな女性でしたが受け答えがしっかりしており、知識も生半可なものではありませんでした。従業員というよりは身内ではないかと思わせるほどでした。
最後に玄関で店のご主人が挨拶に出てこられましたが(仲居さんが板場へ大きな声で「親っさん、お客様がお帰りですよ!」と呼んだ),サービス精神に溢れた物腰で素晴らしい御方でした。一緒に写真に入ってくださいましたが、宝物となるでしょう。
小雨降る中、タクシーが出るまで玄関先で見送ってくださいました。

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京大和

京大和
12 /04 2007
伊豆高原に「お宿うち山」という旅館があります。そこを訪れた時、夕食の美味しさに感激しました。その旅館の料理長が京都の「京大和」という料亭の出身と聞き、いつかそこへ行ってみたいものだと思っていました。

いかにも歴史を感じる表門には数人の男衆が待ち構えていました。名前を告げると、そのなかの一人が中へ案内してくれました。
京大和正門ブログ

右端に見えるのは「八坂の五重塔」です。
京大和正門2ブログ

和室に、やや低めの椅子席です。足元はホットカーペットが敷いてあり、とても気持ちが良かった。
京大和部屋2ブログ

酒はオリジナル「京大和」。やや辛口でさっぱりとし味でした。
京大和酒ブログ

 先付: 南京の冬至和え
 碗森: 蟹真蒸
 造り: 伊勢海老・鯛・赤貝
 蒸物: すっぽんの玉〆
 八寸: もろこの甘露煮・いちょう形厚焼・鯛・くわい・数の子の蕪寿司
 焼物: 鰤西京焼・青味大根唐墨まぶし・白髪葱
 焚合: 聖護院大根・鶉つくね・三つ葉・柚子
 御飯: 牡蠣御飯出汁茶漬け・香の物
 果物: 三宝柑ゼリー
 菓子: 小豆餡

京大和先附ブログ

先付を食べ終わったあたりでとんでもないハプニングが起こりました。
停電です。京大和周辺の一画数軒が停電したとのことでした。
最初は非常灯と蝋燭の明かりでしたが、そのうちに非常灯も切れてしまい蝋燭の明かりだけの食事となりました。
料亭の男衆や仲居さんが「前代未聞、初めての経験で」と平謝り恐縮していましたが、これはこれで楽しかったです。
京大和ていでん2ブログ

蝋燭の明かりだけの夕食、どこか面白いではありませんか、そう経験できる事ではありません。ただ暖房が切れたのは少しばかり寒かったですが。
京大和停電ブログ

蟹真蒸の蟹はとても甘く、出汁もまったりしていて絶品。
京大和お椀ブログ

伊勢海老も甘く、赤貝も包丁が入れてありとても美味しかったです。指月で出た赤貝より数段美味しかった。
京大和造りブログ

すっぽんも、これぞすっぽんという、しっかりした味がしていました。
京大和玉〆ブログ


京大和八寸ブログ


特筆すべきは鰤と白髪葱の相性。これほど美味しい鰤の焼物は初めてです。
京大和焼き魚ブログ

焚合の出汁もまずまずの味。
京大和炊き合わせブログ

牡蠣御飯も生臭さは微塵も感じず、浅葱を入れて食べたらお代わりをしたいくらいでした。
京大和ご飯ブログ


京大和水菓子ブログ

全体的に少し味が濃いかなとも思いましたが、とても美味しい料理でした。


帰り際、玄関から中庭を通しての 「八坂の五重塔」 の夜景は見事でした。
男衆に見送られて門を後にしました。
京大和夜景ブログ





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