木乃婦

木乃婦
04 /03 2007
東京吉兆で修業したという三代目若主人の高橋拓児氏。豊かな発想で従来の概念にしばられない独自の京料理を展開しているというので訪れてみました。

お店は烏丸四条の交差点から歩いて 10 分足らずの裏通りにありました。
通りに面した間口は狭く割烹かとも思える佇まいでしたが、暖簾をくぐると奥に広く、思いのほか大料亭の雰囲気であり玄関先はたくさんの靴でごったがえしていました。この日は団体さんが入っていたようで、二階の広間からは音曲の音色も聞こえてきました。
木乃婦玄関ブログ

  食前酒 : 大吟醸「龍」
  八寸  : 大トロ握り、飯蛸、お多福、赤貝のぬた、サーモンとキャビア
  お造り : 明石鯛の薄造り、伊勢海老と温玉、ぽん酢と醤油
  お碗  : あぶらめ(あいなめ)、筍
  酢の物 : たいら貝、鮑、わかめ、土佐酢ジュレ
  鍋物  : ふかひれ、胡麻豆腐
  御飯  : 近江牛ステーキ、筍御飯、赤だし、香の物
  水菓子 : 苺、グレープフルーツ、メロンのゼリー寄せ、バニラアイスクリーム

大吟醸「龍」、福井の有名な黒龍酒造の逸品です。旨かったので食中酒もこれにしました。
木乃婦酒ブログ

木乃婦酒器ブログ

器が眼を楽しませてくれます。
木乃婦八寸1ブログ

八寸はとても美味しく後の料理を期待させるものでしたが、やや味が濃く甘かったのはちょっと驚きました。
木乃婦八寸2ブログ

鯛は味が上品過ぎて薄造りに合わないのではないかと思いました。河豚や虎魚のように歯応えのあるものや、かすかに香りする魚のほうが良いと思います。ぽん酢の味は極普通でした。
木乃婦造りブログ

碗は鰹出汁主体で、思いのほかストレートに塩味が効いていました。筍との相性を考えての出汁なのでしょうか。
木乃婦お椀ブログ

酢の物は美味しかったです。鮑は軟らかく(コリコリしたものより柔らかいほうが好み)とても美味しく、ジュレの味も良かったですね。
木乃婦酢の物ブログ

鍋物、これはまったくのところ中華。
木乃婦鍋物ブログ

近江牛ステーキ御飯、京料理に供する意図が理解できません。
木乃婦ご飯ブログ

木乃婦ご飯2ブログ

水菓子のソースはアングレーズでしょうか、半水盧のそれには遠く及ばないと思いました。
木乃婦デザートブログ


廊下からは、仲居さんとおぼしき人の走り回る足音が絶え間なく聞こえてきました。
料理はゆっくりで、終わりまでに 3 時間以上かかりました。品数のわりにはかかりすぎではないでしょうか。

全体的に味が濃く、一方で新しいものへの挑戦という気概のようなものを感じましたが、気持ちがいきすぎて京料理でなくなってしまっているのではとの思いすらしました。
「足し算の料理」より「引き算の料理」が好みとなってきたこの頃、少しばかり期待はずれの料理でした。




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